ふりふせん__1_

「裏」紅白将棋合戦

2014年12月23日に行った紅白将棋合戦の裏話をここに残そうと思います。

誰かに見せたいというより、私の思い出として残すためという意味合いの方が強いです。だから別に面白くないし、読まなくてもダイジョブ。


☆きっかけ

最初はメビウスさんのこのツイートからスタート

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このアイデアに以前こっそり提案した「紅白将棋合戦」という名称を当てはめてみてはどうか? と思いついたのがきっかけでした。

ちなみに以前に「紅白将棋合戦」を提案したときは誰ものってくれなかった…

※かるこえ団とは? かるこえ(私)と将棋を愛する愉快な級位者たちの総称。私自身、旗揚げした覚えもなければ事実もない。ただ「かるこえと将棋を愛する愉快な級位者たちの総称」では長すぎるので略して「かるこえ団」だと思うようにした。ほとんどの人が「かるこえが立ち上げた級位者団体」だと勘違いしている。以前はいちいち説明していたが最近はわりとどうでもよくなってきた。名付け親は高橋和女流三段。中の人たちはツイッターで知り合っただけで別に仲良しでもなければ友達でもない(ドライな関係)


☆名称について

実は「紅白将棋合戦」という名称は私より前に思いついて企画もされた方がいたらしく、どうしようかと悩んでいたのですが、みんな特に気にした様子もなかったので同じ名前で押し通しました。

「かるこえ杯」はどうか? という意見もあったが、その名称だけは絶対につけたくなかったし今後も絶対につけない。イヤだ。開催もしない。

後に将棋ウォーズが「紅白将棋合戦」と題しイベントを開催したのはさすがに驚きました。

これでもう使えない?ので、私が主催する紅白将棋合戦はこの1回で終わりかな?


☆参加者について

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最初にずらっと並べた時のもの。

私から出場してくださいとお願いした人はいなかった。…こんなものは参加したい人が参加したい時に参加すればいいのである(人が集まらなかったらその時はお願いするかもだけど…ハハハ)

時間が経つにつれ、だんだんと立候補者も増えてきました。なんとか成立しそうだと手応えを感じはじめた頃でもありました。

そして考えていたのは夏の七夕杯で手合いのつかなかった、森くん、ないちんさん、委員長、おまめさんの4人のことでした。

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(左から森くん、ないちんさん、委員長、おまめさん)

この4人にはこちらからお願いして出てもらうべきか悩みました。でも、立候補してもらいたかったので待ちました。

…結局誰も参加してくれないという事態に…ぐぬぬ。参加したい人が参加したい時に参加すればいいのである。ぐぬぬ。


立候補者の中で特にこの人はと思っていたのはかずっちさんでした。

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(かずっちさん 東大生)

かずっちさんは初段を目指している。白闇さんもそうかな?

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(白闇さん kazさん作)

とにかくはっきり「初段を目指している」と公言しているのはかずっちさんでした。なので「初段を目指していない」私とは考え方が違います。だからこそ参加してもらいたいと思っていました。

「かるこえさんとは考え方は違うけど主張はわかったので面白そうだから参加したい」と思ってくれたのかどうかはわからないけれど…

かずっちさんは「12月23日までに初段になったらどうなるんですか?」と聞いてくれた。私ははっきり「当日までに初段になったら失格なので、初段にならないように気をつけてください」と言った。級位者が参加することに意味があるし、「級位者は有段者以上に将棋を楽しめる」というのが私の主張なので(そしてその考え方が棋力とともにどう変わっていくのかは私も楽しみです)そこは譲れなかった。わかった上でかずっちさんは当日まで級位者に留まってくれた。有段者には落ちなかった。


私はモノを作る人が好きでそういう人たちを尊敬もしているのだが、その意味ではさぶさんにも参加してほしかった。

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(イラストマラソン走破で有名なさぶさん)http://www.nicovideo.jp/watch/sm23368740


忙しくて?辞退というお話だったので残念でした。ただ、今回もポスターをお願いしました。ありがたや。

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なのでPopさんの立候補は嬉しかったです。

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(PoPさん 1人ゲームメーカー)

Popさんはゲーム作成が趣味?の人です。(仕事なのかな?)なのでありがたいと思っていました。感謝感謝。

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(好評配信中!)


あと大将の旦那さんは面白いので最後まで「大将の旦那さん」という名称で通させてもらいました。

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(夫婦で参加の 大将と大将の旦那さん)

今考えるとなかなか失礼な話である。うん、ごめんなさい。


☆運営について

毎度毎度そうなのですが、やると決めたからには主張が曲がらない限りはなんとか最後までやりたいと思っています。なので運営も(たとえ誰も協力してくれなくても)最終的には自分1人でもやりきるつもりでした。

1番の難関は日程調整だと思っていました。「年末の忙しい時期に参加者が集まれるような日が調整できるのか?」私はこういうの調整が非常に苦手です。先の予定を立てたり聞いてまわったりするのが極端に苦手。

こういう時に駆けつけてくれるのはいつもはなけんさんなのですが今回は反応してもらえませんでした。

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(はなけんさん 忙しいのかな?)

まあ、私がガンバレばよいことだと思っていたし私も無理にはなけんさんに声はかけませんでした。参加したい人が参加したい時に参加すればいいのである(3回目)

しかし幸運にも運営を買って出てくれた人がいました。たっつんさんです。

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(今回1番頑張った たっつんさん)

とりあえず一安心。

ここから大会の細かいことははたっつんさんにお任せして(丸投げして)私は私のやりたいことに移りました。


そして、かっしーさんが(なぜか?)紅白将棋合戦のサポーター?を名乗り出ます。

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(かっしーさん あいちゃん作)

まだこの時は「この人どうしたのかしら?」ぐらいだったのだが、このかっしーさんが後に大手柄をあげることは皆さんご存知の通りです。

そして、ほぼすべてが決まったあとぐらいにはなけんさんが「遅ればせながらたっつんさんのサポートをします」と言ってくれました。遅いよー、とその時は思ったのですが後に見事なファインプレーを見せてくれるのでした。


☆動画について

今回もPVと称し動画を作りました。実はこの動画作成が結構大変で5分の動画を作るのにほぼ丸1日かかります。しかも出来はたいしたことのないというひどい話です。

しかし、私は大会を開いても白闇さんやミサカさんやひっきーさんのように「人望」で人を集められるタイプではないし、ねこまど級位者大会のように「名声」で人を集めることもできません。

なので他の人たち以上に「面白そうだから参加しようかな・観戦しようかな」と思ってもらえるようにすることに時間をかけなければいけません。工夫もしなくてはいけない。ただの団体戦では楽しんでもらえません。

この茶番劇をどこまで大げさにすることができるのかという命題に動画は合うんじゃないかと勝手に思っています。


紅白将棋合戦PV http://www.nicovideo.jp/watch/sm25041113


「人呼んで棋界の甲殻類」

この人呼んでなんとか、の、アイデアはカニさんの二つ名を思いついた時に「いける!」と思いました。

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(カニさんだカニ)

勝手に全員の二つ名を考える。うむ、なかなか面白そうだ。しかし、カニさんみたいにスッと決まった人は少なく逆に何と付ければいいのか迷うばかりでした。

最後まで悩んだのは4ノジガタメさんで「棋界のサブミッション」にするべきか「棋界の足関節」にするべきか悩みました。今考えたらどっちでも大差はないな…。

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(4ノジガタメさん はなけんさん作)


☆手合いについて

手合いで1番悩んだのはなんと言ってもあいちゃんでした。

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(棋界の北島三郎こと あいちゃん)

あいちゃんの相手として目論んでいた観る将さんに辞退されてしまったので、まあ大変。

どうしようかと悩みに悩んでたっつんさんに相談しました。

最初は「募集してみます」とたっつんさんも呼びかけてくれたのですが、なかなか相手が見つからずに時間だけが過ぎてしまいました。

私はもう無理だと感じたので、たっつんさんにDMを送りました。

「今回は、あいちゃんには大変申し訳ないが応援団長ということで・・・」と提案したのですがたっつんさんに反対されました。

「せっかく立候補してくれたんだから、なんとか参加させてあげたいです」と。

そんなもん、わしもそう思っとるわい! と思いました。

さらに「駒落ちではどうでしょうか?」と提案されました。


今からみんなに「誰かあいちゃんと駒落ちやってくれる人~?」とは聞きたくなかったし、進んでこの悪役を引き受けてくれる人はいないと思っていました。後のほうに立候補してくれたうめさんやmomoさんにお願いするのもなんだか悪い気が…。

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(初参戦のお2人 うめさん momoさん)

なので「駒落ちとはおっしゃるけど、具体的にどういう手合いを考えていますか?」と聞き返した。

するとこういう返信が…

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いやいやいや、違うがな。そうじゃないそうじゃない。


「そういうことじゃなくて具体的に誰があいちゃんと何枚落ちでやればいいとたっつんさんは思いますか? たとえば私なら何枚落ちですか?


ピコーン! 我、天啓を得たりっ…!


私は急遽、アップロード寸前の動画をもう1度作り直しました。


「かるこえ vs 4ノジガタメ」を「かるこえ(4枚落ち上手) vs あいちゃん」に変更したのでした。


☆対局について

さて、駒落ち対局です。私は級位者の中でも駒落ちを指した回数が極端に少ないと思います。

ネット将棋出身の悲しい性。

相手は「横歩とかやろうかな~♪」と、駒落ちなのに無茶を言う「本番までノープラン宣言」をしていたあいちゃんです。

舐めていたわけではないですがこの「ノープラン」を鵜呑みにして大変な目にあいました。いや、実際ノープランだったのかもしれませんが、そこはさすが観る将。指導対局を受けた回数は私より断然多く圧倒的に「駒落ち慣れ」していたのです。

私はそのことを失念していました。

また、私自身(言い訳がましくて言いたくないけど今日は言っちゃうよ)仕事が忙しい時期にさしかかっておりなかなか将棋の勉強、駒落ちの勉強に時間がとれない時期でもありました。


☆当日について1

当日の式次第は全てお任せでした。せいぜい「選手宣誓は誰にお願いしますか?」ということを聞かれたぐらいです。

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たっつんさんはよく頑張ってくれました。


☆対局場所について

毎回81dojoでやっていますが別に24でもかまいません。だけど感想戦や大会進行といった機能面で勝ると思うのでお借りしています。

ウォーズだと10分切れ負けになっちゃうし、うーん…1度ぐらい他でもできるか試してみたいかな?

以前81dojoのEARTHサーバで開催した時にロビーで「これは何をやっているのですか?」と何度も聞かれその都度進行に影響があったので私には不安がありました。

なので動画でも説明しましたが検討室を作ってそこを会場にするという案は我ながら良かったと思います。

結果的に進行はうまくいったし(と、思う)ロビーに比べてチャット画面が小さいかな?と懸念もしていましたがはじまってみれば気にならないことでした。

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なんと言ってもいつもニコニコ親切丁寧だしね☆


☆当日について2

どういう作戦でいこうかと頭を悩ませる人や「紅白将棋合戦面白そうだなあ」と言ってくれる人「◯◯さんが出るらしいから応援しにいこう」とほとんどツイッターで会話したことのない人までもが言ってくれているのを見るたびに私は感激していました。

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私も当日は朝からソワソワしていたように思います…。


☆紅白将棋合戦開幕

たっつんさんの司会ではじまった開会式。

司会が自らボケてしまい…

(ログが残っていないのが悔やまれる。誰か残している人がいたら…ください)

しかし、そこは僕らのハマキ兄さんがビシッと締めてくれました。

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悩んでもらった甲斐がありました。

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(こちらも夫婦で参加の ハマキさん kazさん)


☆奇跡

そして、紅白将棋合戦非公認サポーター(非公認ゆるキャラ??)のかっしーさんが、起こしたミラクル。

人呼んで

捌きのアーティスト(本物)←

天才A級棋士 久保利明九段(本物)←からコメントをいただくというミラクル

(絶賛発売中!) ☆5つか…うーん、これは買いやな(ステマ)

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のちにこれをパロディツイートしたカニさんがまさかの西遊棋アカウントにRTされるという事件が起こる。


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…とにかく、人呼んで「捌きのアーティスト(本物)←」のスバラシイお言葉によって戦いの火蓋は切って落とされたのである。


☆自戦記

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(宿命のライバル あいちゃんとわし はなけんさん作)


さて、私がこの駒落ち対局を迎えるに当たって参考にしたのは先崎先生の名著、駒落ちのはなし。

(好評発売中!)

惜しいことにこの名著は下手目線で書かれています。(まあ、当たり前だけど)この本によると4枚落ちのポイントはいろいろあって、1つは「桂馬」の使い方。だ、そうな。

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なるほど。早々に私は桂馬を跳ねました。

あいちゃんは三間飛車。私の苦手なやつです。まあ、7筋を攻められてもここに桂馬でも置いておけば突破されにくいだろうと安易に考えていました。

しかし、これが悪手。


…あ、あれ? 9筋の歩が伸びてきたぞ?? むむ?
何が狙いだ…?? あ、あ…

あ!! しまった!!!

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や、やられた…

「端攻め」である。

早々に桂馬を跳ねてしまい9三の地点が受からない。

「駒落ちでの端攻め」

伝聞するところでは知っていましたが体験したのははじめてでした。

ここは駒落ち経験不足な私と駒落ち経験豊富なあいちゃんとの差が如実に出たのではないかと自己分析します。

めちゃくちゃ困った。完全に困った。

しまったしまった島朗。


全然ノープランちゃうやんけ!


☆最後のお願いと結末

△9七歩は最後のお願い

▲同飛なら△8五桂と跳ねて飛車角の両取り(本譜)

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▲同桂(もしくは▲8八飛とか)なら投了かというこの場面であいちゃんは同飛と指してしまい、結果私の勝ちとなりました。

121手の熱戦へ。

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(投了図、121手△1四香打まで)

あいちゃんは対局後「全然ダメだった」と言っていたが、とんでもない。私は負けを覚悟していました。


☆閉会式

ここでまさかのトラブルが。

司会のたっつんさんが行方不明になってしまいました(落ちた)

なんてこった。

…しかし、そこは手慣れたもので(?)はなけんさんに見事バトンタッチ。いやあ、よかった。なんとかピンチを乗り切りました。

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(カニさんはお仕事の関係で間に合いませんでした…残念)


結果は白組の勝利(パッパパー)

白組のみなさん、おめでとうございます…。


勝利した白組を代表しメビさんがスピーチ。ナイススピーチに心酔しながら、盛況に終わった2014年12月23日は更けていくのでした。


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☆最後に

今回も多くの人に参戦、観戦、そして運営していただきました。(今回これを書くにあたりみなさんのツイッターのアイコンを集めて痛感しました。本当に多くの人に関わってもらえたんだなあ、と)

私なんか動画を作ったぐらいであとは大したことは何1つしていないのにちゃんと成立して無事に終わったのは全て皆さんのおかげです。感謝の念に堪えません。

ありがとうございました。


☆今後について

以前から私は級位者の参加できる大会が少ないと感じていて、級位者の人がもっと将棋を楽しめるような環境ができればいいな、と思っていました。

私のような素人が考えた大会なんかじゃなくてもっと大規模で本格的で面白くて級位者が気軽にフラッと参加できる…そんな夢のような大会ができたら私の役目は終わりだと思っています。

2015年がそういう年になればいいなと思っています。

早くこんな大会が無くなればいいなと思っています。

私が初段になるのと私の積年の夢が叶うのと連盟や道場が本気を出すのとどれが1番早いでしょうか…勝負ですね。

もし、3人ぐらいの人から

「連盟も道場も全然アカン! かるこえさん、もういっちょ頼むわ!」

という声が上がればまた何かやりたい…かな?


おしまい。




☆おまけ

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(とれこさん、ありがとう!)

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